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サッカー基本技術 ボール・シールディング

 ジュニア年代の選手たちに、基本的なボールキープの技術を教えることは必須である。「絶対条件」ともいえるボールコントロールの仕方、ボールシールディング(相手選手とボールの間に体を入れて、ボールをガードする技術)、守備の面でのボール奪取方法、そしてもちろん攻撃時のフェイント技術などの基礎をしっかりとコーチングすることは、将来のチームのための大きな投資といえるだろう。

 

現代サッカー界の中心にいる指導者たちもジュニア年代でのサッカー指導(手引き)の欠如は長期的にそれぞれの国の代表チームにすら影響を与えかねない、と指摘している。ある国際的なサッカー監督はジュニア年代で、技術を重視せずにロングボールで打開しようとするサッカーが強調されていることこそ問題の根底だと提言している。

イングランド代表クリス・ワドル氏が海外での指導に赴いたとき、どのように点をとるかのみではなくボールをとられないようにキープすることに時間が割かれた。ボールをコントロールし、シールド(体を間に入れて守る)する、そして周りのサポートを待つことができる。ワドル氏はそういった基礎の徹底の必要性を強く認識し、ジュニアレベルの指導に組み込むよう、全コーチに要請した。

 

さてこのボールシールディング、ではどのように行えば正しいのか。

第一歩はとにかくはやくボールを自分の間合いにコントロールすること。そして自身の体を相手とボールの間に入れてボールを守る。これが、ボールをまたいで足でカバーする動き、若干難易度は上がるが、ボールを体の横や後ろに引くことと同じく基本事項となる。ボールを引いてのシールディングは両足を共に使えるような能力が必要とされる。

ただシールディング時の特に重要なポイントの一つは、「膝を曲げ、腕を広げて、相手のプレッシャーを跳ね返すようにする」ことである。

選手たちには、お尻を落とし、膝を曲げ相手を押し返すようにさせる。重心は軸足にかけ、ボールコントロールはフリーな方の足(相手から遠い方の足)で行う。

 

 

このボールシールディングを練習の中で組み込むには、例えば、3メートル四方ほどのグリッド内で同じぐらいの体格の選手2人でボールの取り合いをさせるといい。もちろんエリア内でしっかりとボールシールディングに取り組ませる。その時にはボールを引き寄せたり、ボールタッチを繰り返したりしながらボールを守らせるようにする。

 

 

コーチとして、サッカー指導時はいつもボールを保持するためのテクニックを教えることを心がけるべきである。選手一人一人が、自分は相手選手にボールを奪われない技術を持っているんだと思って入れば、自然な自信から、視線が上がり、これによりパス相手を容易に見つけることができる。

反対にこういった自信を備えていない選手からは、パスミスが頻発するかもしれない。ほんの少しのプレッシャーで、状況判断に困ってしまうせいである(10メートルほど離れた相手からももしかしたら圧迫感を感じ、慌ててしまうことすらもある)。

言葉は厳しいかもしれないが、上記のグリッドで7-8秒ほどしっかりとボールキープできない限り、なかなか自信にあふれたプレーを試合中にみせることは難しいだろう。

 参照:Soccer coaching drills and tips for ball holding basics | Soccer Coach Weekly

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